私は人生の殆どが大手百貨店にて接客業で仕事をしてきました。スタッフとして働いていた時代もありますし、店長時代も経験があります。毎日仕事をしていると店長職は自分の仕事以外ににも
- 店の予算を達成する
- 周りの店舗や関わる組織との連携
- お客様のご指摘等の対応
- イベント等の準備
- 店舗のディスプレイ
- 自分の販売
そして何と言っても一番比重がかかってくるのが
スタッフの育成となるでしょう
私は店長職は6年ほど努めましたが、店長は本当に大変ですし体力も使います。神経も使います(涙)
店長の気持ちが痛いほどわかる筆者が、どのように乗り越えてくたのかということをこの記事にまとめていきたいと思います。
店長の気持ちや毎日の実態とは
- なんでこんなに仕事量が多いの?
- 自分があと3人欲しい(T_T)
- 店を任されてるから常に気が抜けない
- 休みの日は・・1日中寝て体力を温存
- そんな休みの日にも職場から電話攻撃
なんで私だけこんなしんどいのヽ(`Д´#)ノ 誰か変わってほしいーーーーー!!
世の店長さんはきっと何度もこのセリフを発狂したでしょうね・・。
私なんかもう数え切れないほど言ってましたから・・
こんな時ココロ折れるけど・・実はそれでいいんです!
スタッフが私の悪口を言ってる気がする・・・自分だけ孤独
私は実際自分の悪口を耳にしたことは無かったですが、自分以外のスタッフ同士で仲が良く『私だけアウェイだなぁ』なんて感じる時は多々ありました。
ですが、これ気にしなくて良いんです!
店長はあくまで店がうまく回ればよいのです。
かつてお世話になっていたお向かいの別店舗のベテラン店長さんからこう教えてもらいました
私のことは何を言ってくれてもいいねん。店長は悪口を言われてなんぼ!!
他のスタッフ同士で仲良くしてくれていたらその方が助かるし、店はうまく回るから
この時に私は肩の荷がすぅ〜〜と落ち楽になったのを覚えています。確かにほかのスタッフ同士がうまくいかないとその方が店長として仕事がしづらくなりますし、また一つ問題を抱え込むことになるからです。
なので思いっきり割り切って私も
自分は孤独でかまわない!その方が逆にうまく行っている証拠だ
と思っていましたし、実際そうでした。
スタッフのこういう行動がストレスと感じた
ネットなどをよく検索しているとこんなのを見かけませんか?
- 店長にストレスを感じている
- パワハラ店長がいる
- 店長が嫌で仕事を辞めたい
正直いうと店長のほうが膨大なストレスを抱えていますけども?っと思う場面は多々あります。
(もちろん全部が全部ではありません・・あしからず・・。)
少なくとも店長という立場に立ってこそわかる気持ちがそこにあるからです。
これは実際店長になってみないと分からないこと。わたしもスタッフ時代は全く想像もできない世界でしたので、好き放題言ってた時代もありました
ちなみに私はスタッフのこういう行動が自分にとって日々のストレスと感じていました。
●『おはようございます』『ありがとうございます』『休憩行ってきます』『おつかれさまでした』など人としての基本的な挨拶ができない
●業務面でのミスを、でも〜、だって〜、自分は悪くないなど自ら振り返り認めようとしない
●こちらの要望は聞かず、自らの主張だけははっきり言ってくる
●シフトの協力を一切せず、自分だけきっちり休み、また自分はシフトに穴をあける
●指示をしないとひたすらぼぉ〜〜〜っと突っ立っている
たった一部ですが(汗)このような事が挙げられます。
スタッフにどのように接してきたのか?
それでは、そんな毎日の中で1日8時間ほど共に過ごすスタッフとどのように接してきたのかですが
①こちらから先に元気に挨拶をする
職場での活気は大事だと常々感じています。特に一日のスタートとは特に大事!!
かつては『私は店長なんだから、向こうから挨拶してくるのが筋ってもんでしょ』
なんて、少し思ってた時期もありましたが・・
逆!逆!こっちから先に相手に【ぶちかます】のです(^^)しかも、
しっかりと目を見て、明るく、元気に『おはよう!!』です
スタッフ側は、最初は声を小さく『おはようございます・・』もしくは会釈だけしてくる、そんな感じだと思います。
中には感情を出すのが苦手な人もいます。こちらが挨拶してても聞こえるのか、聞こえないのか・・・
すぅーーーーーーーーっと持ち場に付く人もいるでしょう。
『店長が挨拶してるのに無視って、そんなのココロ折れる・・(T_T)』なんて思わないでください
この場合先に言った方が勝ちなのです。 のちのちあなたもわかるはずです。この挨拶の習慣がだんだんと相手に定着してくるのです。そしていつのまにか向こう側も言わずにいれない状況になっていくのです。
②〜でも、〜だってはスタッフが自分の状況しか見えていない
これよく聞きますよね・・・。〜でも私は〇〇したんですよ 〜だって相手が〇〇って言ってきたので・・
私はこのパターンにかつては『〜でも〇〇したんでしょ?それじゃあダメだよ』と同じ言葉を使いまた追い打ちをかけて否定で返していました。もちろんその後のスタッフはモチベーションがだだ下がり・・・
職場の空気が悪くなったのも言うまでもないです。
その後試行錯誤しながら考えついたのが、〜でも、〜だってを繰り返すスタッフは
自分の行動は悪くなかったんだよと店長(上司)から認めて欲しい という気持ちの現われではないかと思ったのです。人間は自分の存在を認めてもらいたいという欲望を誰しも必ず持っています。なのでまずは
- じっくりスタッフの側の話を聞き相手の思いを吐き出させる
- そうか〜。そうだったんだ〜と共感をする(深く共感しない。軽めに)
- 相手が話す事がなくなるまで、話を聞きながら時を待つ
- シーンとしてようやくこちらの意見を伝えていく
- この時はスタッフを軸とし、その発言、行動を取ったときに(範囲が広めの周囲の人)
どのような気持ちになるか、またどのような現象が起こりそうかという想定の話をする - この想定話の延長に起こる被害を誇張して伝える
- 「〜なのでこういう対応や発言をする方法なんだよ!」というあくまでも「こうしなさい!」とは言わない
- 自分の失敗談などが伝えれれば尚良い
自分の主張が強いスタッフには数字をみせる
会社から個人の予算などが組まれていれば一番わかりやすいですが、ミーティング等で数字を本人の前にしっかり提示をし、かつ周囲のスタッフとの乖離(かいり)を説明するのが一番効くと思います。
やはり日々仕事をしていると時間はあっという間ですが、1日必死で動いた時などは店舗の売上もよく
数字とは時に現実をしっかりと見せてくれるもの。自分の主張がかなり強いスタッフはいます。
なぜか、じぶんでワンマンで仕事をしていくスタッフは周りのスタッフとの協力ができずに独自で進んでいくので当然のことながらうまく行く訳がないです。そんな時に現実をしっかり見せてくれるのが数字。
本人に時間をとって数字を提示をし、自身の会社、店舗での立ち位置を振り返ってもらいます。
もちろん数字がしっかりとれるスタッフはステップアップしていくので給料や立ち位置(リーダー、社員、役職)も確率されていく事でしょう。
シフト協力は評価の対象に大きく入っている事を意識してもらう
まずは最初が肝心です。スタッフを募集する段階の面接ではっきりと告げておきます。
- 土日のお休みはあまり取れなくなる可能性がある事
- 少ないスタッフ数で運営している場合は協力が必要である事
特に筆者のように百貨店での勤務となると、まず土日のシフトはスタッフを充実させておく必要があります。なので土日に希望休ばかり提出されると店がうまく回りません。年末年始、お盆休み、イベント等もしかりです。
この段階で難しい、もしくは躊躇を見せた場合は採用しません。のちにシフトで苦労することが目にみえています。
また、現時点でのスタッフとのやり取りですが、希望休を多く出すスタッフにはその分連勤をしてもらっていました。
シフト協力に柔軟なスタッフはやはり、店舗のこと、また周りのスタッフとの協調性がありありがたい存在です。
少しでも体が楽に努めてもらえる様に配慮をしています。
こう書くと、鬼店長みたいですが、やはりメリハリは大事だと思います。
かくいう私もスタッフ時代には店長にシフトの事で迷惑をかけてきました^^; 店長になると気持ちがわかり、
当時の店長に「申し訳なかったな〜」なんて思います。その分しっかりと連勤しましたけどね(^^)
ミーテイングなどで「いつもシフト協力してくれてありがとう!しっかりそこも評価に入ってるからね」などと伝える事も大事だと思います。
ぼーっとする暇もなくミッションを与える
新人さんでまだ間もない頃は特にある光景ですが、何をすればよいかわからずぼーっと立っている、
目で何をしたらよいか探している。またベテランスタッフでもたまに自分の時間に入ってしまうパターンもあります。そんな時はとにかく仕事を振っています。
『〇〇さん、今 手が空いてますか?』
『この作業が終わったら、次はこれをお願いしていいかな?』
など少し先の予定を告げることもあります。
あと、人によってはササッと仕事を終わらせる人もいるのですが、のんびりペースの方も中にはいます。
その場合は『休憩をみんなで回していくからこの作業◯時までには終わらせましょうか』
など、時間指定をして割り振りをしてあげると効率よく進むペースもありました。
まとめ
いかがでしたでしょうか?このシリーズはまた少し書き足したいと思います。
私も店長着任と同時にいろんな壁にぶちあたり、日々逃げたい、店長をやめてスタッフに戻りたいと何万回も考えてきました。その中でどうしたら毎日うまく運営できるかを考えいろんな行動をしました。
世の店長さん達、本当に毎日お疲れ様です。少しの行動ですがなにかお役に立てれば嬉しいです